大阪育ちのわたしは何度か万博公園に行って太陽の塔を見たことはある。
でも、日本万国博覧会があった年には生きていないし、ただ大阪のシンボルのひとつで「なーんか変な塔」ってぐらいにしか思っていませんでした。
岡本太郎という人をもちろん知ってはいても、作品のこと人となり、特に知識はありませんでした。
そんなふわっふわな状態で行った「生誕100年 岡本太郎展」はっきりいって度肝を抜かれた。
ずどーん、ずどーん。作品を見るたびに、私の体につきささってくるの。
色、形、メッセージ。シンプルだからこそものすごく強い。
生のエネルギーがみなぎってるの。
途中から私の目がカッ!と見開いたままになってまるで岡本太郎本人のような形相になっていた!
太郎の作品の中に印象的に使われる赤色は私には血の色にしか見えなかった。
どんな形になっていてもそれは血。生きている、もしくは生きていた人間から出た血。
そしてどの作品にもどこかに「顔」を感じるモチーフがある気がする。
だから気配を感じるの。
対照的に黒は静。憂鬱や哀しみの表現はあからさまにのっぺらぼうで暗い色。
子供が描く絵のように作品の表現は素直なんですな。
太郎本人も「子供の描く絵はいい。特に3〜4歳。それより後は人の目を気にしてしまうんだよ。」って言っていた。
人の目を気にするというのは、成長して人に囲まれて生きて行く中では自然と芽生えるものではあるけれど、人の目を気にしている自分に気づいて人間本来の持っている感情に目を背けずに出す事でかっこわるいかもしれないし、失敗する事もあるけれど、ぶつかってぶつかって生きて行く方がよっぽど人間らしいのかもしれないと、それが生きるってことなんだと、そう思いました。
岡本太郎は「職業は人間」だと言っていたけど、わたしも一緒やん。
みんな職業は人間。
岡本太郎展は5/8まで。今週末で終わってしまいます。
普段美術館に行かないような人でもこれは是非行ってみて欲しい。
とってもおもしろい。刺激的です!
/// 生誕100年 岡本太郎展[2011年3月8日~5月8日|東京国立近代美術館]
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